サーフ初心者の方は、釣る前にちょいと様子見に言ったりすると思います
サーフでちょこちょこロッドを立てたり寝かしたり上げたり下げたり
せわしなく動かしてるアングラーをよく見ると思います
特に波がどんどん入ってくる、波が立ちやすい遠浅サーフではその傾向が強いと思います
このロッドワークですが、サーフの釣りでは当たり前であり、しっかり意味を理解しないといけません
リフト&フォールの動きに似てるので、そっちだと勘違いしてはいけない部分があります
じゃあなんでちょこまかロッドを立てたり寝かしたりしないといけないのか
今回はそのロッドワークの意味を解説したいと思います
サーフの釣りでロッドを立てたり下げたりする意味
サーフで釣ってる時に、ちょいちょいロッドを上げたり下げたりする動作を入れてる人もいます
私なんかはそれです
釣ってる最中に何回もロッドを立てたり寝かせたりを繰り返してます
こ勘違いして欲しくないので言っときますが、リフト&フォールをしてる訳ではないんです
サーフに立って釣ってると、必ず見るのが「波」ですよね?
遠浅サーフだと沖目から何回も波が立ち上がってどーんと押し寄せますし、急深サーフ、ドン深サーフでも手前の掲げりでどーんって波が立ち上がったりします
私が初めて外洋サーフに立った時、この波の音にめっちゃビビりました( *´艸`)
内湾では絶対にありえないし、内湾で言えば超荒波ですからwww
1mくらいの波がサーフにどんと砕け落ちると地響きがしたりします
超ビビりの女子大生だった俺は、慣れるまでしばらく時間がかかりましたね
この波ってのは地響きだけでなく、釣り自体にも大きな影響が出ます
流れや離岸流などもそうなんですけど、ラインに波が取られたり絡まれたりして釣りに影響が出ています
普通にロッドを寝かせた状態でリールを巻いてると、手前の波にラインが取られます
PEラインは非常に軽い素材で、重さで水を切るという事ができません
波は持ち上がった後に下に砕けていきますが、ここでPEラインが波にもまれます
ここでPEラインの「たるみ」が発生します
波は断続的に入る事が多いので、何も考えずにロッドを寝かせて巻き続けると、どんどんたるみが大きくなったりして、アタリがほとんど分からない状態になります
ここで、手前で波が立ち上がった時にロッドを立てる動作を入れます
すると、PEラインが上に持ち上がりながら張っていきます
PEライン自体は1号前後を使ってる人が多いと思いますが、細さで水を切っていけます
波を上に切ってPEラインのたるみが無くなり、張った状態になります
こうなると、アタリもしっかり出るし、ルアーもしっかり動かせる状態になります
ロッドを上げたり下げたりしてるのは、この「波切り」の動作です
決してリフトフォールで常に誘ってるわけではないです
波切りはロッドが長ければ長いほど楽になるので、サーフでロングロッドを使う意味って結構デカいんです
さらに現実を申し上げると、この波の影響で出るラインのたるみ(ラインスラック)は完全には取れません
これが遠浅サーフの現実ですが、ロッドを立てて波を切っても、手前の方しか切れてません
遠浅サーフでは波が色んな場所で立つので、完全にラインスラックは取れないんです
波状攻撃という言葉があります
何回にもわたって繰り返し攻撃を加えること。
デジタル大辞泉より引用
波も何回も岸に押し寄せます
全裸で正座した私に田中瞳アナ一人に両手で左右から往復ビンタしてもらうのではないんです
私の前にずらっと女子アナが並んで、入れ代わり立ち代わりビンタしていくプレイを想定するといいでしょう
田中瞳アナ・・・角谷暁子アナ・・・佐々木明子アナなんかはかなり痛そうですね
相内優香アナ・冨田有紀アナは優しそう・・・片渕茜アナはビンタの後に思い切りつねったりしそうです(´ー`*)ウンウン
途中で中原みなみアナ、藤井由依アナの新人コンビが連続で・・・
テレ東女子アナの波状攻撃だけでも相当厳しいプレイになりそうですが、TBSもフジも日テレと続きますし、関テレ代表で館山聖奈アナにも参加してもらう必要があるでしょう
最後には痛みに耐えた私を森香澄アナが3日くらいかけて慰めてくれる・・・
このように、サーフでは波が次から次へと、強さも色々で打ち寄せてきます
だからと言ってラインを張った状態を求めるとそれはそれでダメなんですよね
ラインが張った状態を強く出そうとすると、ルアーを重たくしていくしかないんです
初心者やサーフの釣りに慣れてないと、ラインスラックが出た状態で釣る事に違和感が出たりします
巻いててもルアーの重さが全く感じられない状態って変な感じかもしれません
重たいルアーを使うとどういう状況でもルアーの重量がPEラインを引っ張って、巻いてる手に直接ルアーの感触が伝わってきます
なんとなく「釣ってる感」が出ますよね
メタルジグや重たいシンキングペンシルを好んでしまう人はこういう傾向があるのかな~って思ってます
遠浅サーフで全く意味がないロッドを立てる効果
遠浅サーフでロッドを立てたり戻したりする動作
傍から見るとリフト&フォールに見えるけど、波切りの動作という事は分かっていただけたと思います
ここで、本当にリフト&フォールをしてる人もよく見ます
メタルジグをフルキャストして、ロッドを滑らかに立てて、滑らかに下ろしながら滑らかにリールを巻く
ほら、この滑らかなロッドワーク見てみ、と周囲の視線を勝手に感じてをキョロキョロしてる気色悪いおじさんを見た事があります
遠浅サーフでロッドを立てる意味を間違ってる人が結構います
ロッドを立ててもルアーはそんなに上に持ち上がってないんです
これはラインの角度を考えれば理解できると思います
遠浅サーフだとこれが現実のPEラインの角度で、ほぼ水平に引っ張ってるだけです
リフト&フォールの理想の動き?
ぐーっとロッドを持ち上げた分ルアーも持ち上がって、ロッドを下ろしてる時にヒラヒラと着底する
この動きが水平にひっぱる遠浅サーフのメタルジグで出せる訳がないんです
なぜか滑らかに上下させることでこの動きを演出で来てると思ってるおっさんが不思議でなりません
サーフの釣りで脳内メソッド満開でこれを平気で解説してるサイトもあります
遠浅サーフなんかの水深があまりなくてラインの角度が水平に近い状態が続くようなサーフでは
こんな感じの細かい動きの演出がサーフのリフト&フォール
巻いて止める動かし方であるストップ&ゴーに近いんですが、ストップ&ゴーは巻いてる分、前にルアーが動きます
リフト&フォールはロッドを立てた分しか前進移動しないので、短い距離での誘いができます
メタルジグ滑らか気色悪いリフト&フォールを炸裂させてるおっさんは、ほぼほぼ底をズル引きしてるだけですね(´ー`*)ウンウン
足元から深くなるドン深サーフだとロッドを立てるリフト&フォールは効いてきます
水深の無いサーフだとこの角度が出せないんで、一生懸命ロッドを立ててもルアーは持ち上がらない
どーしても上に跳ね上げてフォールの動きを出したいなら、そういう形状をしたルアーを使えばOK
遠浅サーフでもリフト&フォールが生きるルアーとは?
水深が無いと水平に引っ張るのでリフト&フォールのリフトされて上に上がるってのが期待できない
しかし、ルアーの形状によって前進運動を上への推進力に変わる場合もあります
すごく大げさな図ですが、こういうルアーの形状だと前に引っ張るとぐいっと上に上がる推進力が生まれます
この形状はスプーンが代表的ですね
揚力が生まれるというとちょっと大げさですが、下部が丸くカーブを描いている状態であれば、メタルジグでも結構上に跳ね上げる事が出来ます
ショアスローっていう釣りがそれになりますが、ショアスロー専用のメタルジグを使ってロッドを立ててシャクリ上げるとフォール時間がかなり取れるようになります
何秒もフォールするって事はないですけど、サーフ専用メタルジグにありがちのケツ下がり重量ルアーよりもかなりフォールを意識した釣りができますね
リフト&フォールのロッドワークとは全く違うんで、パームスの沼田氏の動画を見て真似すると良いと思います
フォールの落ちる動きで釣りたいってイメージがある人は、遠浅サーフでもショアスローはおすすめです
ちなみにスプーンも似たような形状なのでショアスローのロッドワークで結構上まで跳ね上げる事ができますが、スプーンの圧倒的な欠点はリアフックがラインに絡むエビった状態になりやすいってところですね
スプーンでショアスローをやると相当高確率でエビっちゃいます( *´艸`)
面白い動きは出るんですけど、スプーンなら普通にストップ&ゴーでフォールさせてた方がいいです(´ー`*)ウンウン
ロッドを立てての角度を変えると何が変わる?
サーフでロッドを立ててると、アタリが取れそうな気がしませんか?
実はロッドを立てるとアタリがマイルドになります( *´艸`)
魚のアタリってのが竿先をククっと動くあの動きをイメージするとそうなっちゃいますね
それは全然間違ってないのでOKですw
でも、実際にアタリをしっかり取れるのはロッドを寝かしてる状態です
ロッドって曲がりますよね
特に竿先(ロッドティップ)は細くなって曲がるようになってます
あれってアタリをククって出すためではなく、クッションなんです
魚が掛かって走った時、完全に曲がらない物干し竿だと魚のパワーが完全にラインに集中します
曲がる竹竿なら竿が曲がって魚のパワーを吸収します
ルアーロッドも同じで、曲がる事で魚のパワーを吸収して少しでも楽に対処できるようになります
細いラインを使う釣りになればなるほどロッドも柔らかくなるのはそういう意味です
という事は、アタリってのも魚がルアーを噛んだり吸い込んだりするパワーですので、曲がる(柔らかい)って事は手元にマイルドに伝えてしまうって事
実際にルアーを巻いてる時、ロッドを立ててロッドティップの曲がりを見てる人はいないですよね?
そこが曲がったらアタリなんですっていう人は見た事が無いです
魚のアタリってロッドに伝わってるようですが、実はリールなんです
PEラインって全く伸びない素材なんで、魚がルアーにアタックした時にそのまんま衝撃が伝わってきます
ロッドを立てて曲がる状態だと、ロッドがクッションの役割を果たしてしまって手元に伝わる感覚がだいぶマイルドになってます
ロッドが硬いと曲がるクッションが出ないので、かなり手元に伝わる感触がでかくなります
ロッドを寝かせた状態でリール、PEライン、ルアーが一直線になってると、リールに直接衝撃が伝わってきます
これ、どっちがいいかって言うと、釣りによる、対象魚によるんですよね
アジングなんかでは硬いロッドで手元に直接来る細かいアタリを取るよりも、柔らかいロッドでルアーを吸い込ませる方が釣れます
本流トラウトでは柔らかいロッドでナイロンラインでやってるんで、アタリはかなりマイルドで、サーフの釣りみたいにガツンという衝撃が手元には伝わって来ず、グーンっていうマイルドなアタリが多いです
サーフの釣りでどっちがいいかというと・・・どっちでもいい( *´艸`)
ヒラメやマゴチは相当ルアーに食いつくのが上手いので、ロッドを寝かせてダイレクトに伝わるアタリを待っても、ロッドを立ててアタリがマイルドになっても釣れるのはそんなに変わらないです
魚が勝手に針掛かりしてくれることを「向こうアワセ」と言ったりしますが、ヒラメやマゴチはそれで釣れちゃいます
ただ、ロッドの角度でアタリ方が全然違うってのは頭に入れといた方がいいです
波よけ、波切りでどうしてもロッドを上げ下げしてるのがサーフの釣りです
ロッドを上げてる時も下げてる時も、どこで魚が食ってくるかは分からないんですが、ロッドが立ってる時はぐぐーっとロッドが絞り込まれるまでアタリが分からない時も多い
逆に波が静かでロッドを寝かせている場面が多いと、いきなり巻いてる手に衝撃が伝わってきたりします
手元に伝わる感じが全く違うだけで、どっちがアタリが取れるかってのは気にしないでOK
気にした方がいいのは、アタリがあった時のロッドの角度
フッキングってのは数cm動けばしっかり魚に掛かりますが、サーフではどうしてもラインスラックが出てます
ラインスラックも一緒にアワセる形になるので、ロッドが立ってる状態ではビシっとラインスラックが取れない
ロッドを寝かした状態だとリール→PEライン→ルアーと直結した形になってて、一気にラインスラックも取れる
- ロッドが立ってるとアタリがマイルドな上にアワセが効きにくい
- ロッドが寝てるとアタリもダイレクトに伝わる上にアワセが決まりやすい
サーフではこの2つを頭に入れといた方がいい
私はなるべくロッドが寝てる状態でアタリを取りたい派です
この状態がベストだと思ってるんですけど、波は常時入ってくるのがサーフです
波切り動作のロッドを立てる、すぐに寝かせる、これをせわしなくやってますね( *´艸`)
めんどくさかったらずっとロッドを立て気味でやればいいんですけど、それはそれで結構疲れるし、アタリはグーンっていうマイルドなアタリになる
しかもマイルドなアタリにしっかりアワセを入れるために立ってるロッドをさらに大きく後ろに煽る必要があるんです
エサ釣りじゃないんでラインスラックを取りながらロッドを下げてアワセを入れるという時間はないですからね
違和感には即アワセが基本
ロッドを立ててるとアワセが決まらない時も多く、結構バラシの原因になってるかな~って思ってます
なので、なるべく寝かした状態にしたいので、ホントにすっごい頻繁にロッド上げ下げしてます( *´艸`)
決してリフトフォールを意識してるわけではございませんm(__)m
サーフでロッドを立てるのは「波切り」という動作
サーフでロッドを立てたり下げたりするのは決してリフト&フォールしてる訳ではなく「波切り」しているという事です
波切りには長いロッドが有利です
サーフで長いロッドを使う意味は結構ここが大きいんです
短いロッドでやると波切りが出来ないんで意味がないかもよく分かると思います
パックロッドで釣った釣果を並べられても、何が言いたいの?そんなにメーカーから声かけてもらいたいの?
そんな冷めた目で見るのが良いと思います(´ー`*)ウンウン
サーフではロングロッドを使う意味ってすごく大きいです
最後までご覧いただきありがとうございましたm(__)m