
ヒラメはリトリーブ中に突然ヒットしてくる、当たり前ですねw
今まで何の違和感もなくリールを巻いていたのに、突然ガツンとルアーを襲ってガツガツとロッドが絞り込まれる
長時間の中、突然ヒットするパターンがほとんどで、ある程度心構えをしておくと安心です
ここでは、ヒラメのルアーに対するアタックの仕方や、実際にヒラメがヒットした後のランディングの心構えなどを解説してみます
ヒラメのアタリの特徴
ヒラメは噛みつきタイプ
ルアーを食ってくる魚はだいたいは2通り
1 吸い込み型
2 噛みつき型
実際は、両方の特性を持ってルアーにアタックしてくる事が多いかな?
ヒラメの場合は、ルアーに噛みついてくるパターンが圧倒的に多く、特にルアーの中心部を噛みついてくる事が多い
底で待っているヒラメは、上方を通り過ぎるルアーの中腹部目がけて噛みついてくるんじゃないでしょうかね
底層スローなどで底近くをルアーが通ってる場合はルアーの後方(テール)に噛みついてくる事もあります
大きな座布団ヒラメになると、10cm程度のルアーは口の中に完全に入ったりします
70cmオーバーのヒラメが9cmクラスのミノーにヒットした場合、ルアー真横になって口の中に入っている事もある
ただし、普通サイズのヒラメは、ほぼ噛みつき型のヒットだと思います
ヒラメのアタリの特徴
ロッドに突然「ガツン」という金属的な衝撃が走り、ロッドが曲がり重量感が伝わってくる
ほとんどのヒラメが、ガツン!→ゴゴゴ! という感じで、衝撃の後にロッドを曲げて頭を上下に振ってきます
ロッドにしっかりとヒラメの体重が掛かった状態でロッドを起こしてフックを掛けるくらいの遅いアワセで十分ヒラメは掛かる
慣れてくると、この金属的なカツカツという感触がハンドルで分かるが、ここでアワせるとすっぽ抜けてしまう事がありますね
特に、ゆっくり底層を巻いてる時などに多く、くロッドにしっかりとヒラメの体重が掛かるまでは焦らない事が重要
心構えと言っても、遅アワセでも十分に掛かる魚なので、違和感に対していちいち反応するほど神経を研ぎ澄ます必要はない
私自身、リトリーブ中は他の事を考えたり、よそ見をしながら隣のポイントを気にしたりしてます
油断している時にアタックされても十分にアワセが効くのもヒラメの特徴でもある(笑)
ラインから殺気が伝わると釣れないもんですよw
ヒラメがヒットした場合のフッキング(アワセ)
アワセ(フッキング)はやらないよりはやった方がいい
でも、ヒラメの特徴としてルアーにアタックしたあとヒラメ自身の体重でフッキングは「半分」完了してます
ここで、思い切りアワセ過ぎると、逆にすっぽ抜けが発生する
ロッドにヒラメの体重が掛かり曲がったところで、ちょっとロッドを引く程度で鋭くアワせるのがちょうどいいくらい
ヒラメが乗ったら波打ち際から少し後方へ後ろ歩きで2~3歩下がるのもコツです
気持ち3歩ほど後ろ向きに歩く程度でOKですが、ヒラメの頭がこちらに向いたらランディングはかなり楽になります
ヒラメがヒットした後のランディングのコツ
ヒラメをばらす(バラす)人の特徴
テレビを見ていると、ヒットした後に奇声?と共にロッドを左右に煽り、ロッドを真横に倒し、ロッドの曲がりでヒラメをランディングするシーンをよく見かけます
よく見かけるというか、テレビに出ている有名アングラーの特徴ですね(笑)
ロッドの曲がりを魅せるための演出です( ー`дー´)キリッ
あれは、初心者がやってはいけないロッドの使い方
ヒラメは一定方向に泳ぐ魚で、めったに反転して暴れたりはしません
せいぜい直進から右か左に走るくらいで、青物のように激しいファイトはナッシング
ロッドを左右に煽りながら魚をランディングするのは、右往左往に動く青物や、深場で掛かった、上下左右どこでも動けるような状態の時
サーフでヒラメが掛かった場合、走る方向は一定方向になる事がほとんどです
例えば、フックが口に掛かった状態で右に走ったとすると、ロッドは右に曲がる
ここでわざわざロッドを左に倒しすとルアーはどうなります?
せっかくヒラメの進行方向の逆向きの抵抗で押さえつけていたルアーを口からすっぽ抜ける方向に向ける事になりかねませんね
テレビでわざわざこれをやるのは、一種のパフォーマンスで実際に派手に見えるし、ロッドを曲げてタメるのは、やはりロッドは曲がっている時が派手だから(笑)
「あ~!バレた!!」というシーンを見るが、私から見たら、そりゃあれほどロッド動かしたバレるわ、です
ヒラメをバラさないランディングのコツ
それでは、ヒラメがヒットした後にどうランディングするべきか
ヒラメは遅いアワセで十分に掛かるけど、ロッドが曲がってから少し体を反らす程度のフッキングを入れた方がいい
フッキング出来たら、ロッドは固定したままでそれを保つ
周りに人が居なければヒラメが走る方向に自分も合わせて走ればいい
ロッドの角度と曲がり方をしっかり保ちながら、リールを巻いて距離を縮めていく感じ
ヒラメは直進力はあるので、ドラグをジーっと出す時もあるが、せいぜい数m走る程度
ドラグが出ても焦らない事
底層スローでよくあるパターンですが、ルアーのテールを甘噛みしている事があって、皮一枚と呼ばれる浅い掛かり方をしてる場合があります
ヒラメを数多く釣ってると、皮一枚のフッキングしてると分かるんです(^^;
こればっかりは致し方ない事で、慎重に取り込んでもバラす時はバラすと割り切っておこう
走り回るヒラメの対処方法
左右どちらかに走り始めたヒラメも、60cmを超えるサイズになると、必ず沖へ向けて何度かは突進して逃げようとする
ここでロッドを固定してドラグに頼ったりするよりも、自分がヒラメの走る方へ小走りする方が安全
ロッドの角度も曲がり方もなるべく固定したままランディングするのがバラさないコツであり、ヒラメが走る距離を自分も走る
なので、ヒラメが掛かった時に、波打ち際より少し離れていた方がヒラメの突進に対処しやすくなります
ヒラメは走り続けたとしてもせいぜい5m、そこでリールを巻いて距離を縮めて行こう
ちなみに、ずっと走り続けたり、いきなり方向転換する魚は、マゴチかスズキなどのヒラメ以外の魚が多いですね
最後の攻防!波打ち際でのランディングのコツ
最も重要な波打ち際の攻防 ずり上げのコツ
ラインの角度が90度に近くなってくると、ヒラメはかなり波打ち際まで来てます
ここまで来たらヒラメに掛かったルアーが見えたり、実際にヒラメの姿が水面から確認できる時も多い
一番気持ちが高揚し緊張も高まり「焦るタイミング」であり、もっとも重要なランディングポイントが近づいてます
しかし・・・実はバラしで一番多いのがこの波打ち際です
うまく波を利用しよう
波打ち際は、波が入ってくる、波が引いていく、この繰り返しする場所で、この入ってくる波にヒラメを乗せてずり上げる事になる
引き波の時にうまくロッドでタメつつ、波が入ってくるタイミングで思い切り後ろに走るのがコツ
波に乗ったヒラメは軽く砂の上へランディングできます
あまりロッドで煽らずに、しっかり後ろへ小走りする方が安全です
あまり強く煽ると口からルアーが外れる時があります(^^;
大きいヒラメの場合は、波が引くギリギリまで、なるべく浅い場所までロッドと足で誘導しておいて、波が引くタイミングでヒラメを固定させるような感じでロッドでタメる
波が引くと、どんと砂浜にヒラメが現れるハズです
波から引き抜いたヒラメは、すぐにリーダーを掴んで波の影響のない場所まで引きずり上げましょう
座布団級の大きさだと踏んづけて波にさらわれないようにします(笑)
そして余裕をもって口をフィッシュグリップなんかで掴んでランディングします
ここで絶対に、ヒラメの口に指を突っ込まない事!
カミソリを掴むと同じことで、指がとんでもないことになる
フィッシュグリップで掴む余裕があればそれを使い、焦った場合は思い切り鰓(エラ)に指を突っ込んでヒラメを引き上げましょう
波の強さでかなり難易度が違う遠浅サーフ
波はベタ凪のような静かな日もあれば、波がガンガン入っている日もある
この波打ち際の攻防は、実際に慣れていくしかないです
波の強い日は大型のヒラメやスズキなどのヒット率も上がる
大きければ大きいほど、波打ち際でパニックになるが、それも勉強の一つです
たくさん釣って慣れるしかないですね(^ ^)
大きなヒラメや大きな魚が掛かった場合のランディングのコツ
ヒットするヒラメや魚のサイズは、こちらが選べません
サイズを狙って釣ったと言い張る人はたいていバカなんで相手にしない方がいいですw
1投目に90cmオーバーが掛かる事も0%ではない
大きい魚は波打ち際で、その魚の体重がどんどんロッドに掛かってくる
水中だと軽くなる重さが、波打ち際だといきなり重量感が増してくる
そうなると、ロッドだけで波に乗せようとしても載らない
波打ち際でビクともしない大物は、ゆっくりゆっくり後ろに下がりながらズリ上げるのも一つの手
ラインが切れる恐れもあるが、リールを巻かずにゆっくり後ろに下がりながら、波の入引きに合わせて波打ち際を前後する
最終的にはかなり後ろに下がった位置にはなるが、大波の日に釣れた80cmのヒラスズキや、波の高い日に釣った81cmの真鯛などは、それで何とかランディングしている
しっかりとしたFGノットだと、急な力が加わらない限り、じわじわ負担を掛けても早々切れない
ちゃんとしたスナップとフックであれば、そうそう曲がることはない
準備段階で油断と怠りさえしなければ、勝利率は格段に上がるだろう
90cmのブリをランディングした時はあまり波が無く、かなり苦労したけど、ゆっくり下がりながら小さい波に乗せてランディングしました
ヒラメのヒットからランディングのコツ のまとめ
ヒラメは遅いアワセで十分に掛かる事を覚えておき、
- 掛かった後はロッドの角度と曲がりをなるべく一定に保つ
- ヒラメが走ったら、自分も走ってヒラメに追従する
- 波打ち際では波に乗せて砂浜へずり上げる
これがヒラメをバラさずにランディングするコツ
波を上手に利用するランディングをに慣れたらランディング直前のバラシはかなり減ると思います
もし、大きな魚が掛かってる時は
- 無理にリールやロッドを使わずに、足を使ってランディングする
経験値がものをいうランディングではあるので、沢山の魚をランディングして自分なりのコツを掴みましょう