【本流トラウトの基本】本流アマゴ、本流ヤマメ、サツキマス、サクラマスの違いって何?本流?支流って何?【四万十川本流】

四万十川で本流アマゴ、サツキマスを狙う

今回は、そもそも「本流アマゴ」や「サツキマス」とは何ぞやってところを解説します

四万十川だけでなく、全国各地の河川でも当てはまる事も多いと思います

本流アマゴ、サツキマスという魚とは?

本流トラウトというルアーフィッシングから見た、本流アマゴやサツキマスの存在など、そんな感じで読んでみて下さい

本流アマゴ、サツキマス・そもそも本流って何?

本流アマゴを狙う釣りは、本流トラウトというジャンルになると思います

そもそも、本流って何か知ってますか?

一般的には「上流に源流があり、海へ注ぐ河川」を本流と言います

これは国土交通省のページに記載されてます

本流にはいくつもの支流があり、徐々に大きく太く川幅を広げて海へ注ぎます

その本流と支流のまとまりを「〇〇川水系」と言います

では、どこまでが川なんでしょうね?

川と海との境界線って話になりますけど、一般的には「河口部の両岸を結ぶ線」、いわゆる海岸線が境界線となるらしいですが、潮の満ち引きや川の増水などでも大きく変わります

なので、川と海との境界線は曖昧なモノみたいですね

気にすんなよって事です( *´艸`)

本流アマゴ、サツキマスも実は曖昧です

人によっては「こうじゃないとダメ」というような言い方をしてる人もいるようですが、実は曖昧な存在

私が目安としているのは「本流で釣れるアマゴ」ってだけですね

支流でスモルト化(銀化)した大きな尺アマゴが釣れたりしますが、本流アマゴが支流に上った、なんていう言い方をする人もいたりと、実に曖昧

四万十川本流でも30cmを超えるパーマークのハッキリ出た完全なるアマゴも釣れます

とにかく、私の「本流アマゴ」は「四万十川本流で釣れたアマゴ」になります

では、サツキマスとは何でしょう?

お分かりの方も多いと思いますが「サツキマス」とは降海型のアマゴの事になります

海に入らないとサツキマスとは言わない、という意味不明な事をいうアングラーもいます

サツキマスは「降海型」と「降湖型」のアマゴの事を指します

なので、ダムや湖で大きくなってもサツキマスです

アマゴは、この降海型(降湖型)と陸封型(河川残留型)に分かれるようで、知らない人が見たら全然別の魚に見えてもおかしくないくらい見た目が全然違います

同じ四万十川本流で釣れた魚ですが、知らない人が見たら全然違う魚でしょう

本来、四国に生息している在来種の陸封型アマゴは、厳密に言うとまた違う種類になるらしい

川で産卵して川で一生を終えるタイプのアマゴはパーマークの数や目の大きさが違ったりするらしいですが、四万十川水系で釣れるタイプは、いわゆる養殖天然型が多いようです

養殖は県外の養殖場で育てられたタイプで、それに降海型のアマゴが混じってると言われています

この辺も受け売り情報で、学術的にはよく分かんないんですよね

とりあえず、山で育つ本物のアマゴはあんまりスモルト化せずに大きくなってもパーマークがしっかり残ってます

私が学生時代に沢へ上ってエサ釣りで釣った30cmを超えるくらいのアマゴは全くスモルト化もせずに、きれいなパーマークがあるものばかりでした

四万十川本流で釣れるアマゴは、ほぼスモルト化した銀色の個体が多いです

これは私の考えですが「海に下ろう」と考えてスモルト化するタイプと「本流へ降りよう」とするタイプがいるんじゃないかなって思ってます

基本的には支流の渓流や沢に生息するのがアマゴで、本流筋まで下って大きくなるタイプが多いんじゃないかと感じてます

本流で釣れるアマゴは20cmくらいの小さいサイズもいますが、キレイにスモルト化しています

スモルト化(銀化)したタイプのアマゴが全て海まで下る降海型であれば、四万十川はもっとサツキマスが釣れるハズです

恐らくですが、支流でエサが足りないようなタイプが本流まで降りて、魚食性が強く出たタイプではないかと考えています

このタイプの本流アマゴは、中流域だけでなく、下流域まで幅広く生息し実際に釣れます

「本流アマゴ」は支流から本流へ生息域(捕食範囲)を広げたタイプのアマゴ

というのが私の考えです

サツキマスはもっとデカいと思うんですよね

でも、海に降りてデカくなったのか、もしかしたら河口域でデカくなったのかなんて分かりません

なので、私は「36cm以上の本流アマゴはサツキマス」と勝手に呼ぶようにしています( *´艸`)

35cmまでのはデカくても立派でも、アマゴはアマゴって事ですw

実際に海まで下っただろうなっていう40cmを超える立派なサツキマスも知り合いは釣ってます

私もいずれはそういう堂々とサツキマスだって言えるのを釣りたいもんです

私は39cmが最高なんですよね

だから、40cmを超えないとサツキマスと言わない、というような自分以外に厳しいタイプのトラウトマンは嫌いです( *´艸`)

四万十川で釣れたサツキマスですが、上のはどう見ても「アマゴ」ですよね( *´艸`)

40cm近い大きさだったんですけど、やっぱりアマゴがデカくなった感満載

下のは37cmとか38cmだったと思いますが、完全にマスですよね

でもいいんですよ、私はどちらも立派なサツキマスだと思いたいんです(´ー`*)ウンウン

ちなみにですが、私はランディングネットは縦径40cmくらいのデカいのを使ってますけど、もっと小さいネットにした方が大きく見えていいですよ( *´艸`)

四万十川は全長200km近い大きな川で、完全に降海型になる前に本流に留まるタイプが多い気がします

※こういうタイプをサボリなんて言います

とりあえず、私の考える本流アマゴ、サツキマスは

  • 本流で釣れるアマゴは全て本流アマゴ
  • 本流アマゴで36cm以上はサツキマス

と呼ぶようにしてます

人によって違いますし、自分のモノサシで他人を測らないようにしましょう(´ー`*)ウンウン

四万十川の名前の由来

四万十川、という名称の由来も一応書いときます

「支流が4万あるから」という説と「アイヌ語のシ・マムタ(美しい)、シマト(砂礫)からきた」という説が有力のようです

まぁ日本人はアイヌ語好きですよね( *´艸`)

そもそも、4万も支流は無いですし、実際はどれくらい支流があるかというと、300ちょっとです

いちご狩りで「僕これで300個目!」って言ってる賢くないタイプのクソガキの発想で支流が40,000もあるぜって言ってるようなもんです( *´艸`)

実は、私が一番信じてるのは「四万川から十川まで流れる川」だから四万十川って説です

四万川ってのが上流に合って、十川っていう地区が中流にあるんですよ

これでしょ( *´艸`)

もっと言えば、四万十川になったのは平成6年の話で、それまでは「渡川」が正式名称

テレビで日本最後の清流四万十川って大体的に放映したから四万十川になったらしい

じいさんはばあさんは、普通に「渡川」って言いますからね

清流って言われてるけど、水質は悪化の一方です

同じ高知県で言えば仁淀川の方が圧倒的に水質は綺麗で、サツキマスもアマゴの放流量も多いです

四万十川は私にとっては近しい存在なだけあって、釣り場としては廃って汚れてしまったのは目に見えて分かります

なので、私は四万十川以外に足を延ばそうと思ってるんで、この「四万十川本流トラウト」のページをきれいにしようとしてるんです(怒られる)

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サツキマスとサクラマスの違いはヤマメとアマゴの違い

サツキマスと似たような魚に「サクラマス」という魚が居ます

というより、全国的に見ればサクラマスの方が有名ですね

四国にはサクラマスは存在しないのでどうしてもサツキマスの方が強めになってます( *´艸`)

サツキマスはアマゴの降海型ですが、サクラマスは「ヤマメの降海型」です

  • サツキマス=アマゴ
  • サクラマス=ヤマメ

なので、分かりやすいですね

では、なぜ四国にはヤマメがいないのでしょうか?

正直、良く分かんないです

単純に「西日本の太平洋側に注ぐ川にはアマゴ」「北日本の日本海、太平洋に注ぐ川はヤマメ」みたいな感じで、西日本にはアマゴで、東日本・北日本にはヤマメ、という生息域のようです

九州にもヤマメはいますし、どちらかというとアマゴは瀬戸内や関東以西の太平洋に注ぐ川しかいないので、全国的に見たらヤマメの方が多く、サツキマスの方が多いらしいです

とにかく、四国にはアマゴしかいない

と、ここまで言っときながら、実は四国の在来種はヤマトマス?という種類らしく、これはアマゴよりもヤマメに遺伝子的に近いらしい

アマゴの特徴である朱点がないアマゴが山奥で釣れるらしく、昔からこれも含めてアマゴって言ってたとか

もうこんがらがりまくりますね( *´艸`)

とにかく、本流アマゴ、サツキマス、しか狙えないのが四万十川です( ー`дー´)キリッ

サツキマスとサクラマスの違いで一番大きなのは、魚体の大きさです

サツキマスは最大でも50cmくらいまでにしか成長しないらしいですが、サクラマスは最大70cmくらいまで成長します

その理由は「海での生息期間」らしいです

サクラマスは県によっては川での釣りが禁止されていて、北日本では海での船釣りで狙う魚でもあるようです

サツキマスを海で狙って釣るってのは一切聞いたことが無いですよね?

海では冬でもエサが豊富でどんどん成長できます

そもそもが、川で一生を終わらすのが嫌で、本流まで降りて海まで下ってまでもデカくなりたいタイプがサツキマスやサクラマスです

サクラマスはそもそも降海型が多いらしく、完全に海で大きくなって川に帰ってくるって形みたいです

サツキマスは、先ほど解説した「サボリ」タイプが多いようで、海に行かずに河口で戻ってくるのかな~と

これも生態を解明したような文献もなく、ネットやYoutubeで流れてる情報もほとんど受け売りです( *´艸`)

とにかく、サクラマスとサツキマスはヤマメとアマゴの違いであることと、サクラマスはデカくなるけどサツキマスはそうでもないって事

ちなみに北海道のヤマメはほとんどが降海型になるみたいで、海でも盛んにサクラマス狙いをやってますね

サツキマスは5月に釣れるからサツキ(五月)マス?

サツキマスの名前の由来ですが、サツキ=五月で、5月に釣れるって訳ではないです

サツキの花が咲くころに川を上ってくるからサツキマス、というのが名前の由来のようです

サクラマスは桜が咲くころなのでサクラマス

皐月マス(サツキマス)・桜マス(サクラマス)ですね

川への遡上時期がサクラマスの方が早く、サツキマスはサツキが咲くころ・・・

サツキは5月から先始めるので、5月から釣れるのがサツキマスでもあながち間違いではない( *´艸`)

川や山を見てると、サツキの咲き始めは簡単に分かります

しかし、ツツジと見分けがついてるかどうかも問題ですw

ウェーザーニュースサイトより引用

私は山の子なんで特別難しくなく見分けも問題なくできます

花も葉っぱも大きさが違いますからね(サツキは小さい)

ツツジの方が早く咲きます(4月くらいから咲き始める)

四万十川の河川敷でよく見るのはサツキが多いと思います

結構暖かくなってから咲き始めたりしてますね

でもね、毎年の同じような事を思ったりしますが「あれ?4月なのにサツキが咲いてる!」ってヤツ

温暖化の影響なのか、明らかにサツキの動向は早くなってます

サツキマスの遡上もそれに合ってるのか・・・いささか不安もありますね( *´艸`)

完全にスモルト化した立派な魚体のサツキマスは春先よりも夏前の方が釣れます

しかし、イダ(ウグイ)やキビレ(キチヌ)の猛攻に合ったり、外道も盛んに動く時期です

外道を倒しつつ、サツキマスを狙うという感じになります

本流アマゴは3月から普通に釣れます

これも最近発見したというか、多分私が四万十川本流で普通に釣り始めたんじゃないかと自負してます

それまで全く本流アマゴを四万十川下流域で狙ってる人いませんでしたからね

他県で釣れるならこっちでも釣れるだろうって思って、やってみたらまぁ普通に本流アマゴが釣れるよってなったわけ

まぁ、これも私が勝手に思い込んでるだけで、もっと昔から本流アマゴは釣ってる人はいると思います

良い思い込みは良い方向に向かう事もあるので、いちいち訂正しないようにしましょう(´ー`*)ウンウン

私は15年前から本流アマゴを開拓したって言うと、必ず18年前から、20年前から、戦前から、明治時代からってマウント取ってくるおっさんがいるんですよ( *´艸`)

うっとおしいですよね

そういう気色悪い口臭タイプのおっさんにならないように気を付けましょう

降海型と陸封型のトラウトの種類

陸封型と降海型のトラウトはかなり種類もあるみたいです

陸封型 ↔ 降海型

アマゴ ↔ サツキマス(降湖型はビワマス)

ヤマメ ↔ サクラマス

イワナ ↔ アメマス

ニジマス ↔ スチールヘッド

ヒメマス ↔ ベニザケ

湖で大きくなるアマゴはビワマスで、朱点が消えるらしいです

ニジマスは交配種も多いみたいで、ヤシオマスやブラウントラウトとの交配種の信州サーモンなんかが有名みたい

愛媛ではサツキマスの養殖もやってるんですよね

高知ってなんかセンスが無いですよね(怒られる)

いつまでマダイとかブリ、カンパチなんかのつまんない魚種の養殖ばっかりです(超怒られる)

愛媛でもやれるなら高知でもサツキマスの養殖は可能でしょうし、そうなると養殖逃げや間引きのサツキマスが海に増えて・・・

なんて釣り人は勝手なんでしょう( *´艸`)

本流アマゴとは?サツキマスとは?のまとめ

四万十川の本流アマゴ、サツキマスの私なりの定義を解説してみました

  • 四万十川本流で釣れたアマゴ=本流アマゴ
  • 36cmを超える本流アマゴ=サツキマス

というような形で私なりの個人的な定義で釣ってます

何度も何度も言いますが、アマゴ(サツキマス)は遊漁券が必要な漁業権がある魚です

当ブログを読んでやってみようと思う人を増やそうというよりも、ちゃんと遊漁券を買って狙う人が増えて欲しいですよ

3月からちゃんと遊漁券がいっぱい売れるようになったら、四万十川漁協も「アマゴ釣りもちゃんとしてるんだね。放流量を増やそう」ってなるハズです

私は、このままだと四万十川のアマゴ、特に中流下流域のアマゴは釣れなくなると危惧してます

上流域はちゃんと放流しまくってるんで良いんですけど、どう考えても中流より下流はアユにしか力入れてないと感じてます

中流や下流は水温も高く、アマゴの繁殖に向いてない支流が多いんですよ

なので、放流量が減ると絶滅していくのがアマゴだと思います

漁協もアマゴには本気ではないんですよ

それだけお金が落ちてないんだと私は思ってます

本来は「密漁者」を「監視員」に報告し、監視員が遊漁券を買うように言っても買わないような悪徳な人は「通報して逮捕」されるんです

しかし、四万十川中流、下流域でアマゴ釣りしてる人にそこまですると思います?

お金が落ちないような魚種にそこまで力入れないと思います

この辺が、私から変えたい

と言えば、当然ながら大ウソになりますが、私のブログで感化されて本流アマゴを「ちゃんと遊漁券を買って」始める人が一人でも増えたらなっていう思いです

最後までご覧いただきありがとうございましたm(__)m