
遠浅サーフではシンキングペンシルでの攻略ができるかできないかは、ヒラメを引き出す一つの重要なポイント
最近のメタル系ルアーのブームの中でも、重量系ルアーとして、しっかりとシンキングペンシルの使い方を覚えておきましょう
メタル系でも探れない、ミノーでも届かない、全く違った攻め方とポイントが叩けます
遠浅サーフでのシンキングペンシル
遠浅サーフ・・・水深が1~1.5m程度が100m沖くらいまで続くような砂地のサーフを定義とします。
高知西部のサーフの9割はこういう遠浅サーフです
他県の方から言えば、極浅と言ってくれ、というレベルとも言われてますw
浅い=シャローだけでは攻略できないサーフヒラメ
遠浅サーフ=シャロー(表層)系ルアー という考えは間違っていません。第一選択肢とも言えます。
しかし、遠浅サーフでは、普通のシャロー系ミノーでは届かない場合も多々あります。
特にシャロー系ミノーは、重量自体が軽めに作られてるものが多く、シンキングタイプと比べたら飛距離が足りないです。
シャロー系ミノーだけで攻略終了というのはちょっともったいないです。かと言って、次にメタルジグを出しても、すぐに嫌になるでしょう(笑)
遠浅サーフでのシンキングペンシルというルアー
そこで、もう一つ、シンキングペンシルという引き出しを持つ事をお勧めします。
シンキングペンシルと言っても、シーバスルアーのような表層系ではなく、25g以上のヘビーシンキングを指します。
このヘビーシンキングペンシルは、早く沈む、よく飛ぶ、リップがないので抵抗感が少ない、という特徴があります。
遠浅サーフでは、このヘビーシンキングペンシルを、泳がして使う、という意識で使ってます。
水深のあるサーフだと、ヒラメのヒットするレンジを意識する事が多いと思いますが、水深1m前後の遠浅サーフだと、底から水面近くまではヒラメの捕食レンジになるので、カウントダウンとかしなくても普通に巻くだけですでに捕食域に達しています。
なので、縦(水深)の意識は特に必要ありません。
軽いタイプのシンキングペンシルは必要なし
表層系のシンキングペンシルは必要ないです
基本、底を取る、そして巻く
ヘビーシンキングペンシルさえあれば、どうしても表層を引きたい場合、代用できます
ヘビーシンキングペンシルは、意外とオールレンジ対応なんですよね
遠浅サーフ攻略では、重さでレンジを分けるような細かいシンキングペンシルのジャンル分けは必要なし
28gクラスのヘビーシンキングペンシルを持っていれば事足ります
遠浅サーフでのシンキングペンシルの使い方
実はとても簡単!遠浅サーフでのシンキングペンシル攻略
フルキャストして、着水したらそのまま巻くだけで十分です。
サミングしても、ある程度糸フケは出てしまうので、糸フケが無くなってルアーが馴染むまでにしっかり沈んでます。
カウントダウンはしなくてもOKです。
真っすぐ投げて真っすぐリトリーブして探る、という使い方はしていません。
確かに飛ぶので、まっすぐ思い切りキャストしたら気持ちいいですが、抵抗感が少なく、飛ばした分、ダラダラと長時間巻く事になり、アッという間に飽きてしまいます(笑)
遠浅サーフでのシンキングペンシルの使い方は「流れに乗せる」というイメージで使います。
サーフでのシンキングペンシル攻略の一つ「離岸流」
簡単なところでは、溝に沿って流れ出てる離岸流を横切らせる方法。
離岸流の向こうに着水させて、離岸流を横切らせて、流れの緩む場所で軽くターンさせるイメージ。
離岸流の出口に向かってフルキャストして、横切らせる感じ。1キャスト毎に数歩移動して、目標地点は同じ離岸流の出口を狙います。
離岸流の出口を見つけるのはちょっと難しいかもしれませんが、手前から流れてる離岸流を見て、ルアーの届く範囲でどこへ向かって流れてるのかをよく見て判断するしかないでしょう(^^;
こればっかりは場数を踏むしかないかもしれませんね。慣れたら一発で分かりますが、実は出口も波の入り方であっという間に数メートル動きます。
しかし、長い間見てると、ただ動いてるだけでなく、ある場所を中心に左右に動いてるだけだと分かります。ここが着水点として狙う場所になります。
初心者の方には難しいかもしれませんが、これが見えると見えないとが、遠浅サーフでの釣れる釣れないの差とも言えます。
結局は、離岸流の攻略法になるかもしれませんが、手前に見える離岸流は、思った以上に流れが強く、実際にベイトが流されてもあっという間に流されるはずです。
強すぎる流れにはさほどヒラメは着いてない気がします。
流されて流されて、流れが緩んでベイトも立ち直ってよし流れに頭向けるぞ~という場所が、最も楽に捕食できる場所だと妄想しましょう。
図解でのヘビーシンペン離岸流攻略
この図は、よく行くサーフで出やすい離岸流パターンです。
左右の浅場の間に深み(溝)があり、波が入ると浅い場所から溝へ流れが出来て、そのまま沖へ向いて流れてるパターン。
流れからルアーの届く範囲での出口はここら辺だと推測
※図の黄色の☆の部分
ヘビーシンキングペンシルをフルキャストして狙うコースです(黒いライン)
しっかりレンジを切って(中層キープの意識)ハンドルに重みを感じたら緩める、それ以外は普通にタダ巻き。
もちろん、実際に底を擦ってしまっても構いません。イメージとしては、流されてふらふらしてるベイトって感じですね。
それでも出なかったら今度は逆側の出口に狙いを付けます。
流れを横切らせるにはこのコース。
先ほどよりも横切らせる時にルアーに流れが当たるので、ルアーは曲がりながら離岸流を横切ると思います。
この攻略法は、ハンドルがふっと軽くなる場所で出る場合が多いです。
何回かキャストして、この軽くなる感覚を頭に入れて、あとはロッドを寝かせ過ぎずに、ラインテンションを掛けつつスーッと頭を持ち上げるような感覚でリトリーブ。
狙いが遠目になると、どうしても単調になりがちですが、しっかりポイントを絞って、遠くのルアーを操作する感覚を身につけましょう。
この釣り方でも、やっぱり波打ち際で釣れたりもします(笑)フルキャスト意味ねえって思いますが、それでも離岸流の中から出したのには変わりない。気にしないでおきましょう(笑)
ただし、80mくらい沖でガツンと掛かった時は、遠目のポイントを狙って釣れたという事に酔いしれますよwww
ちなみに、これで出なかったら、同じコースを今度はスローに引いて底を転がすイメージで使います。不思議とこれで当たったりするんですよね。
ルアーの種類やカラーよりも、この使い分けは結構重要だと思います。速いものに反応する時と、ゆっくり動くものに反応がいい時とか、色々と変わりますね。
ヘビーシンキングペンシルでのヒラメがヒットした場合の注意
ヘビーシンキングペンシルだけに限らずですが、ルアーの泳いでる深さでアタリが変わります
底に近ければ、ヒラメのヒットはルアーのテール部分に集中
底から切っていれば、ルアーのボディ全体にヒットしてくる感じですね
特に、底に近いところを流している場合は、テールだけを甘噛みしてヒットする確率が高い
そうなると、強引なファイトをしてしまうと外れやすい、波打ち際のランディングの時も外れる可能性が高まる
これも、何枚か釣って感覚的なものが出来ると「あ、リアフックを甘噛みしてる」という事が分かるようにはなりますが、初心者には難しい部分ですね
ヘビーシンキングペンシルでヒットした場合は、ちょっとだけ慎重にランディングまで持って行く心がけをしておきましょう
ヘビーシンキングペンシルは実に遠浅サーフと相性がいい
ヘビーシンキングペンシルは、飛ぶからいいのではなく、遠くのポイントを攻略できるからいいんですよね。
この辺りは、急深サーフと遠浅サーフとの攻略の違いはあるんじゃないでしょうかね。
急深サーフでは、カウントダウンで底を取り、リトリーブして止めてテンションフォールする・・・リフトフォールを混ぜる・・・
とかいうメソッドがあるみたいですが、遠浅サーフではちょっと無駄な動きです。
だって、底を取るにも、着水して「さぁ、カウントダウンだ!」と思ったら底着いてる、みたいな感じですからね(笑)
このシンペンの使い方ができ始めて、日中のデイゲームサーフでもヒラメが出せるようになりました。
遠浅サーフ攻略にぜひ知ってもらいたいメソッドなので、もしこれで釣れたら、100万か若いギャルを下さいm(__)m