
サーフからヒラメが釣れる時期、高知県のヒラメシーズンは冬、と言われているが、実際に高知西部で釣れた、釣れたという情報を月別にまとめてみるとこうなる
太平洋側で緯度もあまり変わらない関東以西の地域なら同じような傾向かもしれないので参照にして欲しい
1月のサーフヒラメ
ハイシーズンの終盤になり、まだまだヒラメの釣れる時期
特に正月明けから中旬までは、安定した釣果が望める
下旬にかけてはソゲクラスが減り、釣れれば50cm以上のヒラメが多かった
海水温が徐々に下がる時期で、ベイトの入り方次第で釣果が大きく変わる
夜間は砂が冷えきるため、朝マズメよりも夕マズメの方が釣果が上がる時期だ
ベイトはシラス(イワシ類の幼魚)やそれを追うイワシなどが多い

自己記録はこの1月に出ている。四万十川河口サーフで座布団乱舞の時期だったが、2018年現在はサーフも消滅し、大規模な工事が行われており、今後どうなるか不明
2月のサーフヒラメ
12月~1月のハイシーズンが終わり、海水温が一年で最も下がる時期になる
ベイトも徐々に減るが、大きなベイト(イワシやキビナゴ)が入る時もあり、それに当たると大座布団ヒラメにも出会える
小河川の流れ込みは水温が極端に下がり、あまり釣果が得られなかった
日中晴天で、3時以降から夕マズメにかけて、砂で温まった海水が溜まるような浅場でヒラメが釣れる
ワンドなどの海水が溜まるようなところも重要ポイントになる
ハイシーズンのポイントばかり攻め過ぎて全く釣果が得られなかったが、上記の小河川流れ込み外しから浅場狙いに変えて、ヒラメの釣果が得られた時期だ
ベイトは1月同様だが、キビナゴが大量に入る年もあり、そうなると水深のある急深サーフで釣果が上がる傾向がある

膝下くらいの水深のワンドでも大きなヒラメがライズしているのを見たこともある。川の流れ込みの影響が全くない浅場狙いに変えて60cm級を毎年釣っている
3月のサーフヒラメ
サーフから魚が消えたように釣れなくなる時期
海水も下がり切り、ベイトも閑散とする最も厳しいのが3月
3月は釣れない、という先入観で釣り人が極端に少なくなる時期で、釣果も情報も乏しいのが3月の特徴
釣れなくはないだろうが、個人的には川の解禁とも重なるため、難しいヒラメより楽しい本流アマゴと戯れている(笑)
河口域に稚鮎(鮎の幼魚)が入れば、それを追う魚にヒラメも着く時があるが、シロギスが入る時も狙い目だ

大荒れのサーフで70cmオーバーの大マゴチが釣れたのが3月。ベイト次第では、という事かもしれないが、釣行回数も少ないため、奇跡としか言いようがない(笑)
4月のサーフヒラメ
徐々に海水温は上がりベイトも入ってくる時期だが、気温の変動も大きく、遠浅サーフでは海水温が安定しずらい
3~4日安定して晴れた後など、気温が安定して暖かい日が狙い目になる
4月から5月は冬シーズンに負けないくらいのヒラメのハイシーズンだと思っている
産卵後の時期、とも言われているが、はっきりと産卵の時期も分からないので、単にベイトの活性化がヒラメの釣果に繋がると思っている
サーフで安定してシロギスが釣れているとヒラメの確率もぐっと上がる
高知西部ではあまり投げ釣りの人は見ないが、近くの堤防なんかではよく釣れる時期がある

60cm級が毎週釣れたのが4月。朝マズメに集中して釣れ、日中はマゴチ、という美味しい釣果も多かった
5月のサーフヒラメ
第2のサーフヒラメハイシーズンで、ソゲも多いが座布団ヒラメもよく上がる時期
朝マズメもよくなる季節で、朝マズメ、夕マズメともに季節的に釣りやすい時期
高知は5月になると夏日の日もあり、朝晩の温度差があり、服装に気を付けないと、汗だくで夕マズメに冷え切って風邪をこじらせるという事もあった
5月はマズメに集中して釣れる傾向が強いため、朝マズメなら薄暗いうちからサーフに入り、日の出で活性が上がるヒラメを狙うのも短時間勝負できる手段だ
ベイトも豊富になり、最もサーフでベイトが多い時期だ
おススメはマズメにヒラメ、日中はゴカイでシロギス釣り
食の面でも二度おいしいが、シロギスが釣れる場所で夕マズメに狙うという事もできる

12月に次いで釣れる、しかも過ごしやすいという時期で、正に初心者にはうってつけだ
6月のサーフヒラメ
高知では6月から真夏のような暑さになる
日中は半袖にハーフパンツスタイルでも大丈夫であり、逆に言えば、朝マズメのウェーダー装備のままデイゲームに突入すると釣れる釣れない以前の問題で、暑すぎて釣りにならない
サーフヒラメを「楽しむ」ギリギリの季節で、デイゲームでも釣れなくはないが、かなりソゲ率が上がる
狙いは朝マズメであり、日中が暑い時期は夕マズメもあまり活性が良くない傾向がある
季節によってはその年生まれたシロギス(ピンギス)が出てくる時期で、堤防のあるサーフでピンギス狙いに大座布団ヒラメが食いつくという事故的要素もよく聞く時期だ
徐々にマゴチの方が釣れやすくなり、日中はマゴチ狙いでボトム狙い一辺倒で粘る事もありだ

マゴチはヒラメより美味い。ヒラメに拘らず、この時期からはマゴチ狙いだ!
7月のサーフヒラメ
サーフヒラメ、というより、サーフマゴチ、と頭を切り替えていこう(笑)
年中釣れるマゴチだが、この時期が一番活性が高いと思う
ボトムバンピングや、スプーンのリフト&フォールでよくマゴチが釣れた
マゴチ時々ヒラメ、という感じで、ヒラメは事故的要素狙いでいい
デイゲームは暑くて厳しい
釣れる情報はあるが、個人的には川で涼んで本流アマゴと戯れる事が多い

死ぬほど暑いので無理しない方がいい(笑)
8月のサーフヒラメ
残念ながら、個人的な釣果も、釣れた情報もほとんどないのが8月
しかし、ある程度水深のある堤防からのアオリイカ狙いのエサに大座布団ヒラメの話はちょくちょく入る
ヒラメも死ぬわけにはいかないので、どこかでは釣れているようだが、40度近い砂の上に立つのは酷だ

下手したら熱中症になる時期なので無理しない方がいい(笑)
9月のサーフヒラメ
まだまだ残暑が厳しく、最近は9月で40度近い気温をたたき出す事もあった
朝マズメ中心にちょこちょこマゴチを釣った事もあるが、ヒラメもソゲクラスが多く、あまり楽しめる時期ではない
マズメの涼しい時間帯のマゴチ狙いが面白くなる季節ではある
暗い時間帯にヒラスズキ(通称砂ヒラ)もよく釣れ、70~80cmクラスのヒラスズキが群れで入る時もある
外道にはなるが、マゴチ、砂ヒラ狙いを中心に暗いうちから朝マズメを叩くと面白い

ウェーダーが微妙な時期(笑)まだハーフパンツスタイルがいい
10月のサーフヒラメ
暑さが一段落し、彼岸の頃から一気に朝晩が涼しくなる
早い時期にはヒラメも釣れるが、まだソゲ率が高い時期でもある
曇天や小雨の日はデイゲームでも釣れた事があるが、まだマゴチの方が釣れる時期でもある
ハイシーズンに備えて、そろそろ現場を様子見で叩いて行く季節でもあるが、まだ沖合に台風が残る時も多く、サーフが大荒れでリセットされやすくもある
台風とヒラメの関係性は不明だが、台風が少ない年は、地形が決まり狙いが絞りやすく、ヒラメもよく釣れた

台風が多いと遠浅サーフがのっぺりと凹凸が消え、狙いが定まらなくなる(ヒラメが居ない訳ではないと思う)
11月のサーフヒラメ
サーフヒラメシーズンの走りで、日中の気温も一番釣りがしやすい時期になる
朝マズメ、デイゲーム、夕マズメ、どの時間帯も釣れ、夜は砂ヒラも楽しめる
大きな河川では落ちアユもベイトになり、鮎の動向次第では、大河川の河口域で大座布団も出る時期だ
小河川の河口や流れ込みもよく釣れるポイントになり、細かろうが浅かろうが河口域は絶対に叩くべき

1時間足らずでヒラメ、マゴチが連発したのが11月。周りのアングラーも釣果情報を気にしているようで、釣れたという情報が入った次の土日は満員になる(笑)
12月のサーフヒラメ
高知西部のハイシーズンが12月になり、ヒラメの釣果と共に、アングラーの数も相当上がる
とにかく足を運んで、どんどん場所も移動しながら、少しでも新しい場所を叩いた方がいい
ヒラメブームで、10年前は誰にも会わなかったサーフも、今では必ず数人が叩いていたりする
確実に人間よりもヒラメの数が多い時期なので、人が叩いていたからと諦めずに、何か違う事でヒラメを釣る意識を持とう
週末には県外からも多数のヒラメアングラーが来るので、お互いに良い情報やメソッドを交換しよう

管理人は大みそかに60cmオーバーを釣るという魚運を持っている(笑)
まとめ
12月、5月がもっとも釣れる月だと言えるが、真夏意外は大体は釣れているようだ
人間が過ごしやすく、ヒラメも安定して釣れるのが、5月の春シーズン
高知西部も並んで釣る事もあるので、トラブルには注意しよう
特にサーフィンのメッカでもあるため、例え先に釣り場に入っていたとしても、サーファーが近くに入った時は場所を譲ろう
万が一、ルアーでサーファーを怪我をさせた場合は、間違いなく釣り禁止になる
サーファーはお金を落とすが、釣り人は何も落とさない
優先されるべきはサーファーだと認識して、高知西部のサーフヒラメを楽しんでいただきたい