
遠浅サーフでは、岸の地形と川の流れ込みが重要な変化であり、見た目でも判断しやすいポイント
しかし、それだけでは、ヒラメの居場所を探る目線が岸近くにしかいかなくなる
実際に、ヒラメの着く場所は、海中の変化がある場所であり、遠浅サーフでは、海中のマウント(馬の背)と呼ばれる大きな隆起の周りに着く事が多い
色々な角度から、海中のマウントを想定して、しっかりとピンポイントで狙う事で、ヒラメのヒット率を上げる事が出来る
遠浅サーフのマウントの見つけ方
マウントは他より盛り上がっている場所
マウントは馬の背とも呼ばれ、周りよりも砂が盛り上がっている場所
波や流れによって、砂が堆積してできるため、その周囲は一定の流れや変化があると考えられる
他の場所より盛り上がっている、という事は、マウントからは見れば、周りが少し深くなっているとも考えらえる
少しでも深い場所は、ヒラメを狙う大きなポイントとなり、マウントを見つける事はルアーを通す大きな目安になる
マウントには波が当たり、波が砕け、流れが発生する
沖から波が入ってくると、浅い場所で波が持ち上がり、砕ける
砕けた波がザザーっと落ち込むように流れる
ルアーの届く範囲の距離で、こういう場所をいち早く見つける事が大きなポイント
マウントの周囲は、波が来る側に波が立ち上がり、立ち上がった波は、マウントの盛り上がった部分で波が砕け、盛り上がった部分から下がった部分へ流れとして水が落ちていく
カケアガリ(カケサガリ)、スリット(溝)、流れ、ヒラメの狙う好ポイントが集結しているのも、マウントの特徴だと言える
マウントとマウントが複雑に絡みあっているのが遠浅サーフの特徴
マウントの大きさは様々で、数十mもの大規模なものから、数m程度の小さいものまであり、それが複雑に点在するのが遠浅サーフの特徴だ
逆に言えば、この複雑な地形が形成されている遠浅サーフは、ヒラメも多く滞在し、ヒット率も高いと言える
ただ波が立ち上がっているだけの風景ではなく、波がどう立ち上がり、どう砕け、どう流れていくか、これを見極めて、海中のマウントの形状を見極める事が大切だ
一度マウントが形成されると、釣れるポイントも狙い目も固定化される
マウントが無くなってしまう時がある
それは、台風などの大波でサーフが洗われる時だ
こうなると、のっぺりした起伏のないサーフになってしまう
波が収まり、潮の干満差と波での流れで、また地形が変わるのを待たないと狙いが定まらなくなる
この大荒れさえなければ、遠浅サーフのマウントは、ほぼ同じ形、同じ場所になり、潮位によってヒットするポイントがある程度決まってくる
遠浅サーフで釣れる人と釣れない人の差が出るのは、このマウントの見極めと言ってもいい
縦横無尽にルアーを投げて、たまたまヒットするのと、地形を読み切って狙い通りのピンポイントで出る、この違いが出るのもこういうところだ
基本的にはマウントとマウントの間が絶好の狙い目になる
1つのきっちりしたマウントがあれば、大抵は少し離れた場所にもマウントはある
そのマウントとマウントの間が水深の深い場所になり、流れが作られる場所である
離岸流という大規模なものではないが、しっかりした一定方向の流れが出やすい場所で、満潮からの下げの時間帯では、徐々にその場所にヒラメが集まってくる
潮位が下がれば下がるほど、マウントの頂上は水深が浅くなり、より深い場所へヒラメは落ちていく
朝マズメが終われば、そのまま沖へ落ちるヒラメも多いが、そのまま居残るヒラメは、マウントとマウントの間に待機している
沖から入る波とマウントで作られた沖向きへの流れがぶつかり、ベイトも溜まりやすい場所になる
デイゲームでも釣果の上がるポイントなので、しっかりとマウントの見極めが出来るように観察しよう
時間帯でも変わるマウントの狙い目
マズメ時はマウントの手前が狙い目
朝マズメ、夕マズメは、ヒラメも岸近くまで寄ってくる時が多い
特に夜間から朝マズメにかけては、ベイトもかなり岸に寄る事が多く、マウントの手前の波打ち際でヒラメも釣れる
日が昇るにつれ、マウントの手前からマウントの横の流れに着き、日中になり日が昇るとマウントの沖目に着く
マウントの手前にベイトが溜まっている時は大チャンス
中潮から長潮にかけての日中に満潮を迎えるような潮回りで、マウントの手前の溜まりのところにベイトが溜まったままの時がある
そういう場合は、長くマウントの手前から横でヒットが続く場合がある
ベイトが手前に溜まるのは、絶好のチャンスで、そのままマウントの手前でベイトを待ち構えるヒラメも居れば、横の流れに落ちてくるベイトを待ち構えているヒラメもいる
とにかくマウント周辺をくまなく叩いて、ヒラメの数釣りのチャンスになる
まとめ
海中変化のマウントの見極めができるかどうかは、安定した釣果に大きく繋がっている
ただ横向きにランガンしても、結果的にはマウントを叩いている事にはなるが、それが狙って釣ったのか、ただ釣れたのか、地形を見極めて、狙って釣る事自体、遠浅サーフ攻略の醍醐味の一つではないだろうか