
遠浅サーフでも根掛かりは起こる
頻繁には無いが、全くない訳ではない
根掛かりロストは金銭的ダメージよりも、またラインシステムを組み直す、集中力が切れる、と精神面でのダメージも大きい
なるべく根掛かりしないように、根掛かりを避ける方法と、実際に根掛かりした時の対処法を解説したいと思う
遠浅サーフで根掛かりする原因
完全に砂地ではなく、小さなシモリ根がある
砂地のきれいな遠浅サーフに見えても、海底には小さな岩があったり、堆積物があったりと、意外と障害物も多く存在する
ビニールやゴミに引っかかる時もあり、荒れた後なんかはかなり注意する必要もある
シモリ根とは、海中の見えない岩や岩礁地帯の事を指し、水深の浅い遠浅サーフでは、砂地が白っぽく見えるのに対して、シモリ根は黒く見え目視できる
アタリと勘違いしてしまう問題
サーフでは、頻繁にアタリがある訳ではなく、1時間、2時間に1回アタリがある、という事も多い
ヒラメは敏感にアタリを取らなくても、かなり遅アワセで掛かる魚なので、ずっと神経を尖らせなくてもいい
それだけに、見えないシモリ根にルアーが掛かってしまうと、思わず強くロッドを煽ってしまう
反射でアワセを入れてしまうクセがある人は、結構やってしまいがちだ
ヒラメを釣る事に慣れてしまうと、シモリ根に当たった感触で、アタリかな?根掛かりかな?と聞きアワセを入れる余裕もあるが、初心者の方はそうもいかないと思う
魚のアタリと根掛かりの違いは、数多く経験する事以外に方法はない
ヒラメのアタリと根掛かりはよく似ている
根掛かりする、という事は、かなり底近くをルアーが通っている証拠であり、これはむしろ悪いことではない
底近くを通るルアーに対して、ヒラメはルアーの後方を噛り付くようにアタックしてくる
ヒラメの体系を考えると分かると思うが、フックが口に掛かると、魚体に掛かる水の抵抗で、一瞬ルアーがガツンと止まる
これが、非常に根掛かりに似た感触で、3桁釣った管理人でも、底近くを通している時は、アタリが根掛かりか分からない時も多い
根掛かりとヒラメのアタリを見分ける方法
最初にリールに伝わる抵抗で聞きアワセを入れる
リールにガツンと伝わるルアーに何かが掛かった感覚
これは根掛かりもアタリも非常に似ている
ここで、ロッドをゆっくりと立て気味(角度にして45度弱)にしてみると、根掛かりは動かない、ヒラメだと頭を振りはじめるので、ヒラメがバタバタと動くのがロッドに伝わってくる
この時点でしっかりとロッドを煽ってフッキングさせる
遅いアワセに感じるかもしれないが、ヒラメの場合はこれで完璧なアワセのタイミングになる
聞きアワセは、ロッドのティップ(先端)部分で行うくらいがちょうどいい
最初に来る、リールを巻く手にガツンと伝わるショックで焦らない事が肝心だ
根掛かりだった時のルアーの外し方
50%は外れる 焦らずにまずは3つ試してみよう
ロッドが少し曲がったまま動かない・・・これはヒラメではなく、地球の一部が掛かっている
1 ラインを緩めて、またゆっくりとラインを張ってみよう
大抵は、ラインが緩んだ時に波がラインを引っ張り、ルアーも一緒に外してくれる
これでルアーが外れていれば、ロッドを立てて、そのシモリ根を避けて、またリトリーブを再開しよう
やってはいけない事だが、どうしてもやってしまいがちなのは、ここでロッドを煽って根掛かりを外すことだ
最初は、ラインを緩めてラインを波に乗せてみてると、割りと外れる事も多い
2 ロッドをゆっくりと垂直に立てていこう
ゆっくりと立てる事が肝心で、フックがシモリ根に刺さってなければ、これで外れる事も多い
この1と2で、50%程度はルアーが外れてくれるハズだ
シモリ根が大きい岩礁地帯の場合、ロッドを立ててルアーが外れても、ガツガツとフックが掛かっている時がある
この場合は、ロッドを立てたままルアーをちょっと早めに巻く事で、ルアーを浮かせて障害物を上に避けよう
思わずロッドを強く煽ってしまったり、運悪くフックが深く刺さったりしていると、上記のやり方でも外れない
ここでも、ロッドを何回も強く煽るのは辞めた方がいい
外れる外れない、の問題でなく、ロッドの破損に繋がる
ロッドの強度が十分に分かっている場合は、何回か煽ってみても良いが、ルアー1個無くすのと、ロッドが無残に折れるのとどっちがいいだろう、ご自分で判断してほしい
がっつり掛かってしまうと、ルアーは外れなくなる
3 最後の手段はルアーとの「綱引き」
ロッドを根掛かりしているルアーに真っ直ぐ向けて倒し、リールを巻いて、ラインが切れるギリギリまで巻く
ここでドラグが効いて、ラインが出てしまうが、それくらいギリギリまでラインを張る
ドラグを締めても構わないが、私の場合は、スプールを押さえて固定してしまう
これで、ゆっくり、本当にゆっくりと後ろに下がり、PEラインが切れる寸前で、じっと止まる
この感覚は難しいかもしれないが、これも慣れるしかない
切れるギリギリで引っ張り、そのまま10秒~20秒くらい待つ
じわじわ、数cmくらい後ろに体を傾けて、切れない程度ではあるが、ゆっくりラインを引っ張る
ラインシステムがしっかりしていれば、この状態で待てば、フックが伸びてルアーが外れる事が多い
また、牡蠣殻に掛かっていたり、海藻に掛かっている時は、大抵これで外れる
私の場合は、フックを伸ばす事を意識している
これでルアーは外れる事が多い
何度かこれをやってみて、どうしても外れない時は、ご自分の判断で思い切り引っ張って切ってしまおう(笑)
何度かやって、思い切り後ろ引くと外れる事もあるが、それはそれで儲けもん(笑)
フックだけが掛かっている根掛かりは、80%これで外れると思う
ラインシステムがしっかりしていれば、ルアーが切れてもリーダーは残る
掛かりどころが悪く、ルアーを失ったとしても、FGノットが完璧であれば、スナップとの接続部分で切れる事が多い
ここで紹介するラインシステムや結び方で、管理人自身は現場でFGノットを組み直す事は滅多にない
リーダーが残っていれば、指で触ってみて、傷が無ければスナップを結び、ルアーを付け直すだけで済む
ヒラメはシモリ根を狙う、の間違い
砂地に点在するシモリ根を叩く事は間違っている
少し問題発言かもしれないが、遠浅サーフで目視できる、黒く見えるシモリ根
これを直接狙う、という方法はやらなくてもいい
はっきり言う、釣れた試しがない
これは、もっと厳密に狙い絞らないといけない
シモリ根の上、ではなく、シモリ根の周りの砂地、を狙う、が正しい
釣れた試しがないのに、ルアーのロスト率が上がる無駄な事をしないのは当たり前だ
シモリ根に直接乗っている訳はなく、シモリ根の周りにヒラメは着く
砂地が周りにあるのに、わざわざシモリ根の上にヒラメが乗っているだろうか?
私には、全く想像がつかない
シモリ根の周りは、シモリに当たった波や水流が、周囲の砂を削って少しだけ深みを作る
溝が発生しやすいのもシモリ根の周辺だ
シモリ根の際や、少し離れた場所は、海底変化もあり、ヒラメの好ポイントになる
海を見て、黒くなった場所は、直接上を通さずに、うまく周辺を通そう
もし、シモリ根の上を通過しそうなら、ロッドを立ててルアーの潜行レンジを上げてゆっくりと通そう
ゆっくりと通せば、シモリ根にフックが少々当たる程度では根掛かりはしない
上手く移動しながら、黒く見えるシモリ根の周囲を叩くのも一つの狙い目だ
シモリ根の沖側にヒラメも着く事が多いため、思い切ってシモリ根の向こうまでキャストして、底を上手に切りながらスローリトリーブで狙ってみるのもいいが、ルアーのレンジコントロールが難しい点もある
シモリ根の上のヒラメを狙うのではなく、あくまでも周囲に着いているヒラメを狙うやり方だ
まとめ
根掛かりとアタリの違いを見分ける方法の「聞きアワセ」は必ず覚えよう
聞きアワセで根掛かりしていると分かったら
1 ラインを一瞬緩めてみる
2 ロッドをじわじわと立てる
3 ゆっくりと引っ張ってフックを伸ばす
1、2,3のうち、どこかでルアーが外れる事を祈ろう(笑)
ロッドを強く煽る、これはどうしてもやってしまいたくなる
その前に、何とかこの3点をやってみて欲しい