
サーフから釣れた魚は、かなり幅広い魚種になる
ヒラメ・マゴチ・ヒラスズキは高知西部での3大砂モノになるが、その他にもたくさんの魚が釣れた
サーフから釣れる砂モノ以外の魚種と、ヒラメとの関連性をここで説明したいと思う
サーフで良く釣れる魚
サーフヒラメを初めて、本当に驚いたのは、とにかく多種多彩な魚が釣れる、という事だ
ほとんどの魚を食べてみたが、味の良い魚が多く、サーフで何が釣れてもうれしい
ここからは、良く釣れる順番に説明していきたいと思う
1 キビレ(キチヌ)
こちらでは、汽水域よりも淡水域の場所まで川を上るようで、サツキマス狙いの外道としてもよく釣れる
河川のキビレは場所によって臭いがあるが、外洋サーフで釣れるキビレは総じて美味い
口が小さく見えるが、14cmのミノーにも果敢にアタックしてくる
あんなに口が小さいのに、上手にフックに掛かるもんだと感心する事もある(笑)
30cm~40cmクラスは良く釣れ、60cm近い大物も釣れる
特に濁りが入った時に良く釣れ、川の濁りが注ぐような場所に行けば、かなり高確率で釣れる
暖かい時期に釣れるが、真冬の1月にも釣れたこともあり、周年釣れる魚ではないかと考えている
これが釣れたからヒラメも釣れる、というような関連性は感じたことはないが、濁りと淡水が入ると活性が上がる部分はヒラメとは違うと思う
同じ場所でヒラメとキビレが釣れた事はなく、トップからボトムまで釣れるレンジは決まっていないようだ
外洋サーフで釣れたキビレは臭みは無く、刺身でも煮付けでも美味いが、フライがおススメ
2 サゴシ(サワラ)
釣れる年と釣れない年が極端になるが、サゴシがサーフに入ると暇がないくらい爆釣する
釣れ始めると、同じサーフからしばらくの間釣れ続けるようで、その周辺のサーフや堤防からもよく釣れるので、周囲の釣り場でサゴシの情報が入れば、近くのサーフも有望になる
50cm~60cmクラスが良く釣れ、1度だけメーター級が掛かった事があるが、ラインを引きづり出され、数回ジャンプされあっという間にラインブレイクした
歯が鋭い魚で、何の変哲もないサーフで、いきなりリーダーが切れたりラインが切れたり、変なラインブレイクが多発している時は、サゴシを疑う事も多い
どんなルアーでも釣れるが、サゴシが入っている時は、メタルジグやスプーンのフォールで良く釣れる

ミノーでも釣れるが、ボディがボロボロに食われるので、サゴシの気配や釣果がある時は使用しない方がいい(笑)
50cm程度まではあまり脂も乗っていないため、塩焼きか西京漬けがおススメで、脂の乗ったサイズのいいサゴシは刺身がいい
鮮度の落ちやすい魚なので、刺身は釣り人の特権とも言える
3 エバ(メッキ)
ロウニンアジやギンガメアジの幼魚をエバやメッキというが、サーフからもよく釣れる
20~30cmのサイズは夏から秋の河口域で釣れ、群れで入るため、20~30匹と釣れる時もある
ルアーに対して非常にスレやすい面と、早い動きとイレギュラーな動きに俊敏に反応する
メタルジグのジャーク&フォールの動きの差でよく釣れるが、50cm前後のサイズになると、ミノーでも良く釣れる
50cmまでは毎年釣れるが、年によってはメーター近いものもサーフに回遊してくる
実際に釣ったものは、GT(ロウニンアジ)の70cmで、これもサーフから釣れた
大きいエバは美味しくないという意見もあるが、私の釣った70cmのロウニンアジは、脂の乗りが最高で、ハマチやブリに近い味で、刺身で美味しく頂いた
50cmまでのサイズは、普通の青魚の身をしており、新鮮なものは刺身が美味い
小さいものは塩焼きが一番美味しく、夏場の暇つぶしとオカズ目当てにトラウトタックルと小型メタルジグでサーフに遊びに行くこともある
狙って釣れる魚ではないが、引き味も食味も最高の部類なので、釣れるとうれしい魚だ
4 ネイリ(カンパチの幼魚)
夏場になると、20cmくらいのネイリもサーフで群れている事がある
普通のミノーにはあまり反応がよくないが、メタルジグなどの早巻きやリフト&フォールでたまに釣れる
四万十川河口の堤防で50~60cm級が掛かりだすと、その周辺のサーフでも釣れるようだ
個人的には、初秋の仁淀川サーフのショアスローで釣ったことがあるが、恐らくメタルジグを使えば狙って釣れる魚ではないだろうか
堤防からは夏場に良く釣れるため、夏のサーフで狙って釣れる可能性も高いが、とにかく暑すぎるのでやった事はない
小さいサイズは塩焼き、50cmクラスになら刺身、アラの煮付け、とにかく美味い魚だ
5 マダイ(真鯛)
これは自己的な要素が強いが、遠浅サーフからも真鯛が時々釣れる
サーフ真鯛として、狙って釣れる場所もあるようで、高知西部では開拓の段階のジャンルとも言える
サーフから釣れる真鯛は回遊性の高い大型が多く、見た目はあまりきれいではない個体が多いようだ
高知西部のサーフでも、毎年どこかで釣れているようで、イワシに着いた真鯛がそのままイワシと一緒にサーフに接岸していると思う
私の釣ったサーフ真鯛は81cmの大物で、ヒラメ狙いのMD系ミノーで釣れた
真鯛は大きくなると不味くなる魚で有名だが、この真鯛も非常に不味く、正直、堤防から釣れる40cm級の方が喜びは大きい(笑)
こちらのサーフでも、イワシの接岸タイミングと磯場や養殖などを考慮すれば、サーフ真鯛の可能性も高くなるのでは、と思っているが、わざわざサーフから狙わずとも、堤防からショアラバで釣れてしまうため、恐らく力を入れて開拓する人はいないと思う(笑)
釣ったことはないが有名な魚 ブリ
サーフブリとして、高知中東部の急深サーフでは確立されたターゲットがブリであり、メーターオーバーがサーフから狙える
コノシロなどが群れで入ると、黒い塊のように見え、ベイトボールなどと呼ばれているようだが、そのベイトボール目がけて捕食するブリが見えたりするらしい
ルアーの届く50m以内の近距離でメーターオーバーのブリがボイルする光景は迫力があるらしく、一度は見てみたい
釣れ始めるタイミングがあるようで、釣具店やSNSの情報をしっかり仕入れられれば、狙って釣れるという話だ
その他、イレギュラーに釣れた魚
シロギス
一度だけ、ミノーで釣れたことがある
口の中にフッキングしていたが、恐らく威嚇か何かでルアーに攻撃した時にたまたま掛かったのだと思う
小型メタルジグで狙って釣る事も可能で、夏場に小さな河口域などの暇つぶしになる
ガルプなどのソフトルアーでも釣れるが、そこまでするなら、ゴカイを100~200円買って1時間くらいサーフで遊んだ方がいいのではないだろうか(笑)
グチ
スプーンのフォール釣れたことがあり、ソフトルアーで専門的に釣る事もできるようだ
あまり数釣れる話は聞いた事はないが、恐らく狙う人いないだけで、普通にサーフに生息しているのだと思う
塩焼きで食べたが、なかなか美味かった記憶がある
エソ
内湾に位置するサーフなどに多く、これは外道レベルから脱しない外道であり、あまりうれしくはない
かまぼこの材料であり、食べると美味しいらしいが、見た目と釣れた時のがっくり感で食欲が失せて食べた経験はない
ダツ
これもたまに釣れるが、ルアーはボロボロになり、食べても不味いらしく、単に迷惑な魚とも言える(笑)
まとめ
サーフから釣れる魚で、外道と思われる魚でも食べて美味しい魚も多い
釣る場所によっては、その土地ならではの美味しい外道もたくさんいるはずだ
日本海や北海道は、恐らくもっと美味しい外道が狙って釣れるサーフもあると思う
ヒラメ狙いの底層キープだけで終わるのではなく、少し飽きが来たらメタルジグをフルキャストして早い動きで誘ったりしてみよう
青物系の美味しい魚が意外と多いのもサーフの特徴であるため、色々と試してみよう